勧修寺家旧蔵文書の調査・撮影

九八年二月三日・四日の両日、京都大学総合博物館を訪問し、同館所蔵の勧修寺家旧蔵文書の調査・撮影を行なった。同家旧蔵記録については古くから調査・撮影が行なわれてきたが、文書については手付かずとなっていたものである。今回は以下の五八点を撮影することができた。
 「勧修寺家文書目録」(RS一〇七〇—六〇) 第三部 文書の部
 一三九九〜一四〇六、〇八、一〇〜四二、四五〜五〇、五二、五三、五六、五七、五九、六一〜六三、六六、六七、
 一四〇七、〇九など一一点については、右の目録によっては出納不能とのことで、実見することができなかった。勧修寺家文書については別種の目録があり(平成二年度科研報告書「中・近世公家文書の研究」)、上記の一一点はそのうち「一括記載史料」の項に含まれているようである。
 引き続き二月五日・六日の両日、京都市歴史資料館を訪問し、『大日本史料』第十一編編纂のために必要な史料を収集した。
                           (前川祐一郎・鴨川達夫)

『東京大学史料編纂所報』第33号